太平洋戦争の終戦前まで、日本は四季の変化に恵まれて『山紫水明の国』
と呼ばれ、世界に冠たる美しい国とされてきました。食べ物にしても
『豊芦原瑞穂国』といわれ、
米と野菜を中心として豊かな食事を口にすることができました。 それが現在では、
弥生時代以来、脉々として続いてきた生活環境が、日本に全くそぐわないものになってしまいました。
このままで推移してしまうと、
衣食住全てにわたって年とともに自然さを失ってしまい、
とくに子どもたちは心身ともに健康面で劣化の一途を辿っていくことでしょう。 これを食い止める為には、
日常生活にあって、
少しでも自然な生活を取り戻すことが必須の条件になります。 衣と住居に関しては、
アジアモンスーン地帯に位置する日本では、通気性が必要になります。
衣類の素材では、木綿・麻・絹などが最良になります。
寒帯である北海道を除いては、通気性のない毛皮や石油化学繊維は避けるべきなのです。 住は戸外と室内の温度差を子どもで摂氏五度、大人で摂氏十度以内に保つことが重要です。
冷暖房はなるべくせずに、冬は湯たんぽ・炭のこたつ・火鉢などで下半身を暖め、夏はうちわ
・扇子・扇風機など(部屋の上部に置くようにする)で上半身を涼しくすることです。こうして
『頭寒足熱』を心がけて『冷え』を招かないようにすべきです。 食べ物に関しては、
まず自分の住んでいる土地の近くの食べ物を食べることです。
かつては、三里(四里)四方のものを食すれば病せずと言われたものです。
また、春夏秋冬、旬の食材を口にすることも極めて大切です。さらに、
農薬や食品添加物の摂取量を減らすことも必要です。 こうして、
暮らしの中で自然な生活に親しむことによって、
これから早死にを迎えることから身を守っていただきたいと思います。 |