最近、牛乳の過剰摂取に関して、歯止めをかけるようにとの提言がみられるようになり、子どもたちにとって喜ばしいことだと思っています。
しかし、牛乳の弊害に対する根本的な見解はほとんど理解されていないのです。牛乳の最大の害は、ひとにとっての牛乳は異種の動物の白い血液であるところにあります。
ひと同士でも血液型が異なる場合には、輸血をすれば死んでしまいます。まして、種類の異なる牛の白い血液(牛乳)をひとに静脈注射すれば即死してしまいます。経口的にではあってもむやみに飲んではならないのは当然のことです。
牛の体温も問題になります。最近の牛の体温は低下の一途を辿っています。それでも摂氏三十八度五分ほどあります。一方、ひとの体温は三十六度五分前後です。
牛の体内で溶けている牛乳がひとの身体に入れば十分には溶けません。牛乳の摂取量が少ない場合でも、それは皮下組織に沈着して肥満に繋がります。かつてあまりみられなかったメタボリックシンドロームなどが話題に上るようになったのはそのためです。
牛乳の摂取量が増えると、皮下組織だけではなく内臓にも脂肪がついて脂肪肝や脂肪腎などになります。以前にはほとんどその必要がなかった人工透析がごく当たり前のように行われるようになったのは、牛乳の摂取量の増加が大きな関わりを持っているのです。
さらに摂取量が増すと、内臓に留まらず、血管の内壁にも脂肪が沈着して血管が詰まりやすくなります(アテローム硬化症)
脳の血管が詰まれば脳梗塞になります。心臓の血管が詰まれば心筋梗塞になります。もっともおそろしいのは乳管が詰まれば乳児に一番大切な母乳が出なくなってしまうことです。
このような点をしっかり理解して、小さいうちから牛乳の過剰摂取に歯止めをかけていただきたいと願っております。 |